1.出っ歯(上顎前突)
- 主訴
- 上の前歯が出ている 口を閉じにくい
- 初診時年齢
- 8歳
- 診断名
- 上顎前突
- 抜歯/非抜歯
- 非抜歯
- 装置名
- 可撤式床矯正装置
- 治療費用
- 約495,000円(税込)と来院時に調節料5,500円(税込)
- 治療経過
- 1年0ヶ月(全治療期間3年4か月)
- 治療に関する副作用/リスク
- 歯の移動時の痛み
- 治療方法・期間・結果は個人により異なります。
取り 外し式の装置の使用と、口周りの筋機能治療も行い上下の顎のバランスを整えました。
こどもの矯正は、
お子様の健やかな顎の成長を助け、歯並びも改善する治療です。
矯正治療は年齢に応じ治療法が異なります。
小児矯正では、生え変わりと顔の成長変化を見据えた治療を行います。
はい。実は早い時期に顎の形を整えることはとても重要です。
生え変わりの時期に顎の形を整え、永久歯が正しい位置に生えるように誘導します。
「矯正治療」は金具とワイヤーで歯を並べるだけの治療ではありません。
こどもの矯正とは、歯並びだけでなく、顎の成長を整える治療です。
歯並びの歪みは、顎・顔面の成長の問題と深く関係しています。
例えば、上下の顎の大きさや位置がずれていると、受け口や上顎前突になりますし、顎が小さいと、(お顔の大きさではありません) 歯並びがガタガタになり、生え変わりとともに不正咬合が進みます。
このように、顎の大きさや位置に問題があると、
歯は歪んだ方向に生えます。
お子様の矯正治療は、お口の「成長」途中に行うことが重要です。
しかも早期の段階で改善し、正しい成長の方向に戻してあげることが大切です。
「もう少し永久歯が増えるまで待つ」というのは、間違った方向へ顎の成長発育が進んでしまい、とてももったいないことです。
成長発育を正常な方向に改善するためには気づいた時点で早めに治療を開始することが望ましく、早い段階のうちに顎の形(土台)を整えることで、本来あるべき顎の成長方向に戻すことができ、永久歯を正しい位置に誘導することができます。
取り 外し式の装置の使用と、口周りの筋機能治療も行い上下の顎のバランスを整えました。
主に取り外し式の装置を使用し、上下の顎の幅とかみ合わせを改善しました。
当院の「こどもの矯正」では、「歯並びが崩れた”原因”から改善することで、後戻りしにくい、美しい顎の成長ときれいな歯並びを目指します。
とは言え、症状やご本人の協力度により、適切な開始時期は個々それぞれ異なります。
ご相談の際にお口の状況をご説明し、治療の疑問や不安にお答えします。
もちろん無理に治療をすすめることはいたしません。
最適齢期は7歳前後です。
受け口など骨格性の要素が強い場合は、
乳歯列期から始めることもあります。
基本的には、「混合歯列※1初期」までに行うことで好結果が得られます。
こどもの矯正は、「成長発育」を利用する治療ですので、気づいたら早めの受診をおすすめします。
10歳以降の「混合歯列後期」では、こどもの矯正の後、固定式の矯正器具による治療(Ⅱ期治療)に進む可能性が高くなります。
12歳以降(永久歯列期)では、お顔の成長が少なくなるため、こどもの矯正だけで好結果を得ることは難しくなります。その場合は、固定式の矯正器具(おとなの矯正)で歯並びと咬み合せを改善する治療になるでしょう。
年齢はあくまでも目安です。生え変わりや体の発育状況には個人差があるので年齢だけで判断するのではなく、トータルの状況を診察して判断いたします。
まずはご相談ください。
多くの歯列不正の原因は、舌や口周りの筋肉の間違った使い方などの習慣により起こります。必ずしも遺伝だけが原因ではありません。
多くの研究結果から、
によって、歯並びの乱れと顔の発育不正が起こることがわかっています。
つまり、装置をつけているだけでは根本的な治療にはなりません。
装置によって歯並びは改善しますが、歯並びが悪くなった原因に対する治療も行われていなければ、装置を使わなくなった後、また元の歯並びに後戻りを起こしてしまいます。
良い口回りの筋力のバランスと正しい呼吸を身に着けることで 将来、抜歯矯正の可能性が減るだけでなく、生涯に渡りきれいな歯並びで長く健康な体でいられます。
MFT(筋機能訓練)
お子様が楽しみながら治療に取り組めるよう、専門のトレーニングを積んだスタッフが、温かなホスピタリティでお子様をサポートします。
もちろん矯正装置の使用はとても大事!
小児矯正の装置は、固定式や取り外せるものなど多くの種類があります。
お子様の個性と状態に適した矯正装置をご使用頂くことで、顎の形と歯並びを整えます。
顎の形が整ってくると、舌やお口が動かしやすくなります。
装置をよく使って頂くことは、良い治療結果を導くうえでとても重要な鍵です。
「こどもの矯正」だけで満足いく治療結果を得られる場合もありますが、永久歯に生えそろった後、固定式の矯正器具による矯正治療(おとなの矯正)が必要になる場合もあります。(Ⅱ期治療)